介護用語集
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
介護用語集『た行』
「た」
- ターミナルケア(terminal care)
- 死が避けられない状態の患者に行う終末期医療、看護のことです。身体的な苦痛を取り除き、本人の希望を尊重して、死への恐怖をやわらげる心理面のケアも行ないます。ターミナルケア専門の医療機関としては、ホスピスがあります。
- 体位変換(たいいへんかん)
- 自力で寝返りできない人のために介助することです。床ずれや内臓の機能低下を防ぐために行なわれます。
- 宅老所(たくろうしょ)
- 高齢者などが気をつかわず家庭的な雰囲気で過ごすことができるように配慮された施設のことです。通所、居住、短期宿泊など多様なサービスを提供しています。民間グループや市区町村が運営しており、介護保険にはない、きめ細かな対応が特徴となっています。
- タッピング
- 手のひらをカップ状に丸め、背中を軽くトントンと叩くことで、気道に詰まった分泌物の排出を促します。
- 短期入所生活介護(たんきにゅうしょせいかつかいご)
- ショートステイのことです。食事や入浴などの介護やリハビリテーションを受けるために、介護老人福祉施設などに短期間入所することです。介護保険の給付対象となる居宅サービスのひとつです。
- 短期入所療養施設(たんきにゅうしょりょうようしせつ)
- 医療型ショートステイのことです。医師などの管理のもと、介護老人福祉施設などに短期間入所し、介護やリハビリテーションを提供します。居宅サービスのひとつです。
- 端座位(たんざい)
- 座る姿勢のひとつで、ベッドの端に軽く腰掛けた状態をいいます。
- 第1号被保険者(だいいちごうひほけんしゃ)
- 介護保険では、65歳以上で市区町村の区域内に住所がある人のことです。国民年金では自営業者などのことをいいます。
- 第三者評価機関(だいさんしゃひょうかきかん)
- オンブズマンともよばれます。中立的な立場で評価をする機関。サービスを受ける人でも、提供するサービス事業者でもない者が評価にあたります。
- 大腿骨頚部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)
- 高齢者の大腿部骨折の大半を占めています。大腿部の股関節に近い部分が骨折して起こります。
- 第2号被保険者(だいにごうひほけんしゃ)
- 介護保険では市区町村に住所をもつ40歳以上65歳未満の医療保険加入者のことです。国民年金ではサラリーマンのことをいいます。
- 脱水(だっすい)
- 体内の水分が欠乏した状態をです。高齢者は脱水症状になりやすく、こまめな水分補給が重要です。
- 段差解消(だんさかいしょう)
- バリアフリーのひとつで、段になった場所を小さくしたり、なくすことです。
「ち」
- チームアプローチ(team approach)
- 複数のメンバーがそれぞれに役割を果たしながら一つの目標達成を目指すことです。一般的にはチームワークともいいます。
- チアノーゼ
- 肺機能低下による換気拡散障害、ヘモグロビン血症などにみられる症状です。血液中の酸素が欠乏し、皮膚や唇、爪などの色が青紫色になるのが特徴です。
- 地域支援事業(ちいきしえんじぎょう)
- 地域包括センターの事業のひとつで、高齢者が地域でいきいきと暮らせるための支援を行なっています。要介護認定で認定されなかった人や、介護保険対象外の人に対して行なわれる支援のことです。
- 地域包括支援センター(ちいきほうかつしえんせんたー)
- 高齢者や家族の総合的な相談を受け付けたり、個々の健康状態を把握して介護が必要にならないようにアドバイスするなど、地域内で包括的な介護支援を行なう施設です。市区町村や委託を受けた事業者が主体となり、在宅介護センターと連携して運営します。2006年の介護保険法の一部改正で生まれました。
- 地域密着型介護サービス(ちいきみっちゃくがたかいごさーびす)
- 地元で利用できるように設置された介護サービスです。 ・認知症対応型通所介護 ・認知症対応型共同生活介護 ・小規模多機能型居宅介護 ・認知症対応型共同生活介護 ・夜間対応型訪問介護 ・地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護 の6種類があります。
- 地域密着型介護予防サービス(ちいきみっちゃくがたかいごよぼうさーびす)
- 地元で利用できるように設置された介護予防のためのサービスです。 ・介護予防認知症対応型共同介護 ・介護予防小規模多機能型居宅介護 ・介護予防認知症対応型通所介護 の3種類があります。
- チューブ栄養(ちゅーぶえいよう)
- 経管栄養ともいい、口から栄養をとれない人に、身体の外から消化器管にチューブを通し流動食を送ることです。
- 中心静脈栄養(ちゅうしんじょうみゃくえいよう)
- 心臓近くにある太い静脈(中心静脈)に細管を挿入し、栄養液を注入する方法です。高い栄養を投与できます。通常の点滴には中心静脈を使いません。
- 長座位(ちょうざい)
- 床やベッドの上に足を伸ばして座った状態のことで、座イスなどを使うと安定します。
「つ」
- 通所介護(つうしょかいご)
- デイサービスのことで、居宅サービスのひとつです。要介護者が食事、入浴、などをのサービス受けることができます。
- 杖歩行(つえほこう)
- 手に持って体を支える歩行補助具(杖)で、安定させ、転倒を防ぎ歩行することです。
「て」
- 摘便(てきべん)
- 直腸内に手指を入れて便を摘出することです。自力で排便ができないときに行います。
- デイケア(day care)
- 通所リハビリテーションのことで、在宅の要介護者・要支援者が介護老人保健施設や医療機関で、心身の機能回復を目的に、理学療法などの機能訓練を行うことです。
- デイサービス(day service)
- 通所介護のことで、入浴や食事、リハビリテーション、レクリエーション、家族対象の介護講習会など、日常生活をサポートするサービスをです。自力で日常生活を送ることが難しい心身障害者や高齢者が対象に行なわれます。
「と」
- 特定施設入居者生活介護(とくていしせつにゅうきょしゃせいかつかいご)
- 介護保険の指定を受けた介護対応型軽費老人ホームや有料老人ホームの入所者のうち、要支援以上の人を対象にしたサービスのことです。
- 特定疾病(とくていしっぺい)
- 40縲怩U5歳未満で要介護・要支援に認定される第2号被保険者の条件疾病です。 ●16の特定疾病 1.筋萎縮性側索硬化症 2.後縦靭帯骨化症 3.骨折を伴う骨粗鬆症 4.多系統萎縮症 5.初老期における認知症 6.早老症 7.脊髄小脳変性症 8.脊髄管狭窄症 9.糖尿病性神経障害・糖尿病性腎症・糖尿病性網膜症 10.脳血管疾患 11.関節リウマチ 12.パーキンソン病関連疾患 13.閉塞性動脈硬化症 14.慢性閉塞性肺疾患 15.両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症 16.がん末期
- 特定福祉用具(とくていふくしようぐ)
- 腰かけ便座、特殊尿器、簡易浴槽、入浴補助用具、移動用リフトの吊り具など、介護保険対象の福祉用具のうち、入浴・排泄の際に使用するもので、レンタルに適さないものをいいます。
- 特別養護老人ホーム(とくべつようごろうじんほーむ)
- 老人福祉施設に規定された介護施設です。65歳以上の要介護者のうち、身体または精神上、顕著な障害があり、在宅介護が困難な人を対象にしています。
- 特記事項(とっきじこう)
- 介護保険の認定調査で用いられる項目のひとつ。認定のための基本調査を補うために面接を行い、定められた調査項目だけでは被保険者の状態を十分説明できない場合、補足事項と特別な医療について記入する特別な項目です。
- 盗られ妄想(とられもうそう)
- 認知症などの高齢者が、介護者などに財布や通帳、物を盗まれたと訴える妄想のことで、妄想はストレスを打ち消すために行われていると考えられています。
- トランスファー(transfer)
- 車いすから便器に移乗したり、ベッドから車いすへ移乗することをいいます。
- とろみ
- 飲みものや汁ものにあんをからめ、飲みやすくすることです。食物をまとめる為に作ります。
- 動脈瘤(どうみゃくりゅう)
- 動脈の内腔の一部が異常に圧迫や動脈硬化などの原因により拡大し、こぶ状になった状態です。多くは大動脈で発生しますが、脳動脈で発生すると脳出血またはクモ膜下出血の原因になります。
- 独居老人(どっきょろうじん)
- 一人で暮らす高齢者のことです。